金曜日の夜。
西田亙先生の「スペシャル健康セミナー」にいそいそと出かけて参りました。
10月6日(金)に、幻冬舎さんで開催されたセミナー
「糖尿病を予防するなら歯医者に行け!」 の続編です。

「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」
と話す西田亙先生は、実は内科の糖尿病専門医。(
にしだわたる糖尿病内科)
8020なんて生ぬるい 死ぬまで28本!
糖尿病は生活習慣病ではなくて社会病
口は災いのもと
(この場合の口は口腔環境ですよ〜)
歯に良いものは血糖値にも良い
健康な味覚と咀嚼は健康な口腔に宿る
炎症のむこうに味覚障害がある
プラーク(×)→ 歯垢(×)→ 歯糞
( ;∀;)マイナス2歳からの口腔ケア
などなど、随所に西田語録や西田造語が散りばめられつつ、すごく大事なおはなしを、楽しく伺うことができました。
中でも、興味深くスライドを拝見したのが
・糖尿病患者さんが歯周病治療を行った結果、血糖値が改善したという例
・同じ民族でも、伝統食と近代食で口腔環境が全く異なるという例
・口腔子宮感染症で39週5日で死産となってしまった赤ちゃんの例
・気仙沼市での、震災後の肺炎の発生率や死亡率を分けたのは口腔ケアだったという例
・歯科医師を対象とした歯と全身の健康、栄養との関連に関する研究(LEMONADE Study)
LEMONADE Study(歯科医師を対象とした歯と全身の健康、栄養との関連に関する研究)は、
LEMONADE通信 から追跡結果(pdf)が閲覧できます。
今回のセミナーで、「帰ったらすぐやらねば!」と思ったのが、
非常持ち出し袋に家族全員分の歯ブラシを!誤嚥性肺炎の原因は、口腔内の細菌・・・というお話しは愛犬の口腔ケアの中でもお伝えしています。(だから歯磨き時の姿勢も大事)
ヒトの介護施設でも、過去の災害時でも、肺炎の発症には口腔ケアが大きくかかわっているそうです。
これを読んだ方も、もし、まだ非常持ち出し袋に歯ブラシが入っていなければ、今すぐ入れておいてくださ〜い。
前回が、オハヨー乳業のロイテリ菌ヨーグルト(10月中旬くらいからシシド・カフカさんのCMを見るようになりましたね)、BioGaia japanのロイテリ菌入りのガム。
今回のおみやげは、なんと、クラプロックスの歯ブラシでした!
(そんなにいただいて良いのでしょうか?というくらいに豪華なお土産付きのセミナーでした。)

クラプロックスはスイス製の歯ブラシで、見た目はカラフルでいろんなバリエーションがあって可愛い♪
(でもお値段はかわいくない。(*´Д`))
けれど、それだけの性能があるそうです。(
クラプロックスについて)
ヘッド(刷掃部)の大きいCS 5460(写真右側、0.1mmのフィラメントが5460本)は、そんなに柔らかくないのですが、刷掃部の小さいCS smart(写真左側、0.08mmのフィラメントが7600本)はかなり柔らか♪
触った感触は、TePe スペシャルケアよりちょっとコシがあるかな?という印象です。
磨くときには、50g(毛先が広がったり曲がったりしない程度)の圧で磨くべし!とのこと。
それと、
オーラルピースのパンフレットと試供品。
オーラルピースは、飲み込んでも安心のオーラルケア製品で、ジェルとスプレータイプがあります。
義父が入院していた10年前に、これがあったら・・・・と思いました。
災害時は、ブクブク泡立つ歯磨きで口をゆすぐことが難しい状況だと思うので、これも非常持ち出し袋に入れておくと良いかもしれませんね。
(自由が丘がお近くならグリーンフラスコさんでもお取り扱いしています。)
という訳で、今回も最前列でお話しを伺ってきた奥様方(笑)は、「まだまだ聞きたい!次回があったら良いのにね!」と話しながら会場を後にしたのでした。
パズルのピースがピタリピタリとハマっていくように、全てのお話しがものすご〜く腑に落ちた理由には、林一彦先生のもと、
LLC動物歯科医学研究所(通称花小金井塾)で学んだ時間があったからだと思います。(改めて林先生に感謝したワタシたちです。m(__)m)
(ちなみに、クラプロックスは林先生の
動物歯科クリニック花小金井動物病院でも販売しています。)
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で、「つながる」のおはなし。
ひとつは(その1)の、バタフライピー → ブルーベリー → 小平 → 花小金井塾からの、歯 → 西田先生のセミナーとつながったこと。
もうひとつは、先日の
JAMHAシンポジウムのパネルディスカッションの中で、探検家であり医師の関野吉晴先生と、西田先生の口から、奇しくも同じ言葉を聞いたこと。
日本の医者は栄養学を学ばない (関野先生)
医者は栄養教育を受けていない (西田先生)
関野先生からは、食品添加物や、腸内細菌、抗酸化物質というお話しから。
西田先生からは、炎症の向こうに味覚障害がある、健康な味覚と咀嚼が前提条件にあっての栄養指導 というお話しからこの言葉が出てきました。
木を見て森を見ず・・・という言葉もありますが、内科のお医者さんも検査値だけを診ていちゃダメで、歯医者さんも歯だけを診ていちゃダメってことですね。
健倖は健口から。
食べるもので体は作られるし、人間の体って、全部繋がってますからね。
栄養も、食事も、歯磨きも家庭でできること。
お医者さん任せではなく、プロフェッショナルケアとホームケア、その両方が大事ですね。
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最後に・・・・。
実はこの日、なんともうれしいサプライズがありました♪ …>_<…
10月6日のセミナーのおはなしをブログに書いていたのをアクセスログからお知りになったとかで、ぬゎわぁんと、西田先生の著書
「内科医から伝えたい 歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと」をいただいてしまいました♪(≧▽≦)(しかもサイン入り&握手付き)

本当は、名ではなく迷ですけど(^_^;)
西田先生の著書、
「内科医から伝えたい 歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと」は、Amazonでも購入できます。
(ただいま読んでおりまする)
はじめに・・・のご家族への謝意のところで、なんかあったかくなりました。
面白楽しく、興味を持つようにおはなしをしてくださる理由は、愛なんですよね。
病気には治療と予防のふたつの側面があります。
口腔ケアは、予防にも、そして結果的に治療にもなる、さらにはこれから産まれ、育っていく子供たちのためにもなると、毎週末、全国を飛び回って講演をなさっているのだな、、、と。
本の中身は、前半が糖尿病の基礎知識、後半が歯科と全身の関わり。
これだけ強力に内科のお医者さんから後押しをしてもらっているのだから、もうちょっとアピールしようよ、歯医者さん&歯科衛生士さん。( ← 外野が言うな?^_^;)
歯周病の治療で糖尿病の予防ができる(もしくは薬が減らせる)可能性があるんだから
誤嚥性肺炎の発症率や死亡率が減らせるんだから
早産や、流産、死産を口腔ケアで防ぐことができるんだから
綺麗な血管を維持してぴんぴんコロリの健康寿命を伸ばせるんだから
健口から健倖へ
もっと積極的に口腔ケアの重要性を伝えるべきだと思うなぁ・・・。
歯医者さん、よろしくお願いします!
そして、愛犬の健康のために、ワレワレ飼い主も頑張りましょう!!!
感動のあまり超長いブログになりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
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ぽちの和は、人と犬のためのハーブ(植物療法)をお伝えしています。
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