少し前の話になりますが・・・。
近隣のマンションのペットの会から「ペットの同行避難」についてのセミナーのご依頼をいただきました。
事前に市役所に行き、「座間市の場合」を確認したうえで、
・同行避難と同伴避難の違い
・震災後の実例
・避難所ってどんな場所?
・災害時に必要なこと
・事前に備えるべきこと
・マンションの場合
・被災後に起こりやすいトラブルと対処方法
・用意しておきたい防災用品
・被災時に心掛けたいこと
などの9項目についてお話しをさせていただきました。
行政機関は当然と思っている事柄でも、意外と私達が知らないことってあったりします。
たとえば、避難場所と避難所の違いってご存知ですか?
台風19号の際に、座間市の緊急情報メールに避難場所の案内があり、但し書きに「ペットは同伴不可」とあったので、それについても聞いてみたところ
避難場所は、命の危険を感じた場合に一時的に" 避難する場所
避難所は、震度6弱以上の大規模災害で開設され、ペットは自主管理で可
特に、台風の場合は事前に備える時間があるので、とのことでした。
ナルホド、そうでしたか。
でも、避難場所と避難所、この厳密な違いを知ってる市民はいったいどのくらいいるんだろう?(^_^;)
また、避難所は、誰でもOKということではなく、自宅に住むことができない被災者" が身を寄せる場所となっていて、「とりあえず、何かあったら避難所に行けば良いのだ!」と思っているとしたら、それは間違いです。
多分、細かい部分で突き詰めて行けば、行政と市民の感覚・理解との差はいろいろ他にもあるのかも?
座間市の場合、畜犬登録は生活安全課で、ワタシがお話しを伺ったのは危機管理課でした。
市役所内で見解が統一されているのかな?ということも気になったし、災害が現実に起こった場合は想定外の事だらけで相当混乱するのだろうと思います。
「ペットは自主管理で可」とはなっていますが、お話しを聞いていると、まだまだいろいろ想定(シミュレーション)できていない部分がたくさんあるなぁと感じました。
犬鑑札や狂犬病の予防接種済票は、身に付けていたほうが避難所に受け入れられやすいのですが、避難所によっても室内同居、室内別居、敷地内別居といろいろなパターンがあります。
パニックを起こして避難所から逃げてしまって迷子・何か緊急に飼い主に連絡を取りたいという状況だってありますので、飼い主の連絡先が書かれた迷子札がついていれば、連絡がつきやすいですねというお話しもあり、今回も迷子札をオマケでお作りしました。

連絡先は消しております
同行避難について、実は
ハーブを知ってる獣医さんからも、獣医さんの立場から飼い主さんに知っておいてもらいたいことがあれば・・・と事前にメッセージをいただいておりました。
自分のペットに関する全ての事は、自主管理に尽きるのですが、多分、「自主管理」の意味が一番わかりやすいと思います。
お許しをいただきましたので、こちらに転載します。
まずは一番念頭に入れていただきたいのは、避難所には何も無いということです。
避難場所にペットを保管する場所はあるかもしれませんが、基本場所だけです。
ケージやその他消耗品は各自で用意してください。
また、お世話をするのは役所の人間でもなく、獣医師でもありません。
被災している家族で運営してください。(自助)
避難所を使用しなくて良いのであれば自宅で避難生活を送ってください。(自助)
自宅が難しい場合は友人を頼ってください。(共助)
最後にどうにもならなかったら避難所へ向かってください。(公助)
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ぽちの和は、犬とハーブ(植物療法)とものづくりの教室です。
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