ごま油も豚脂も、華岡青洲の時代に手に入る材料だからだよね?
重合?そんなに長時間加熱?酸化しない?
練る?なんで?と「?」ばかりでした。
普段作る軟膏の作り方でいいやん。
と思っていましたが、
「紫雲膏」を作るなら「紫雲膏」の材料と作り方を踏襲しなきゃだよね
とある方に言われ、ちょっとワタシゆるく考えてたなと反省。
そして9月。
漢方薬局のワークショップで、(ちょっと基材にアレンジが加えられていましたが)正式な「紫雲膏」の作り方を教わってきました。

量にもよるのでしょうが、「紫雲膏」の正式な作り方は、軽く3時間はかかる重労働でした。(;'∀')
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ということで・・・。
ワタシが作る紫色の軟膏は、「紫雲膏」ではありません。
でも、座りダコや切り傷、先日の口角炎でもしっかり効果を実感したし、角質の肥厚で軟膏を試してもらっていたわんちゃんの肉球も、ここまで綺麗になっていました♪
8月下旬の写真

↓
11月上旬の写真

ちょっとアヤシかったこっちの肉球も

悪化せずにすんでいました。

もちろん、飼い主さんのケアもあっての結果ですが、なかなかの実力でしょ?
「紫雲膏」ではないけれど、これなら必要十分ではないかと。
そんな経験もあって、ホームケアで使うものなら、基本を知ったうえで、もっと作りやすく&使いやすくアレンジすれば良いと思う訳です。
ちなみにワタシ、紫根と当帰のインフューズドオイルにひと手間を加え、軟膏とコールドクリームにして使い分けています。

膝やカカトはちょっと固くて重い軟膏を。
顏や手、腕にはさらっと塗れるコールドクリームを使っています。(お風呂あがりに使うと気持ちイイ〜♪)
紫根は肝毒性を持つピロリジジンアルカロイドを含みます。
漢方薬局でのワークショップ時には、素揚げにした紫根を「食べても良いです」と言われましたが、となるとあえて食べる必要はないかと。(笑)
紫根を用いた漢方処方もあるようですが、台湾人の獣医さんに「動物に紫根を内用で用いることはありますか?」と伺ったところ、「ありません」とのことでした。
ということで、紫根は外用にとどめておいた方が良さそうです。
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