2016年03月26日

ビワの葉で染める(Vol.3)

無媒染で終わっていた例のストール

20160324_1.jpg

を、媒染しました!

PCのモニタによって見え方が違うのでしょうが、もう少し「赤」を出したいな〜と思い灰汁媒染をすることに。

ビワの葉で良く使われるのが椿灰らしいのですが、そんなものが都合よく家にあるはずがありません。(笑)
なので、自作することに!

材料は、これ。

20160324_4.jpg

なんとなくわかりますよね。
お仏壇のお線香の灰です。(^_^;)

これに熱湯を注ぎ、良く混ぜて、一晩放置しておいた上澄み液を使います。

20160326_1.jpg

調べてみると、PH9〜10くらいの灰汁になりました。

20160324_5.jpg

椿灰で絹を媒染する場合は最後に中和する必要がある” と書いてあるものもあり、「はて、中和?どうしたら?」と実験を中断していたのですが、そうだ!絹の事なら原先生がいらっしゃる!ってことでお伺いしてみたわけです。
「染色についてはほとんど知識がありませんが」と前置きなさった上で、「PH10くらいならタンパク質の分解は非常にゆっくりと進行するでしょう。実際はほとんど分解しないかも。」というお返事。(原先生、お忙しいところありがとうございました!)

というわけで、とにかくやってみようってことで実験再開!

水に灰汁を入れ、ストールを入れ、弱火で煮出すこと10分。
少し赤味は出ましたが、もうちょっと・・・と思い、2煎目の染液を100mlほど足して、さらに10分。

微妙に灰臭いストールをよ〜く水洗いして乾かしたのがこちら。

20160326_14.jpg

写真だと綺麗な発色なのですが、実際はもう少しくすんだ色あいです。

予定通り「赤」は出せたものの、何といいましょうか・・・・。
くすみ肌の世代にくすんだ色のストールって、なんかちょっと合わないんですよね。(^_^;)

なので、もう少し明るくしよう!ということで、ミョウバン媒染でやり直し。
(ミョウバンだと明るめの発色になるのはハギレで実験済)

くすんでないさわやか系の色を目指してひらめいたのが、ジャーマンカモミール!!!
ジャーマンカモミールは鮮やかな黄色に染まるんですよね〜。

そして完成したのがこちら。

20160326_15.jpg
(ミョウバン+ジャーマンカモミールの同時媒染)

媒染の目的だった赤はどこへやら、最終的には金茶っぽいベージュ?
もう少し淡い色でも良かったかな?
でも、悪くない色だと思います♪

ということで、これまでの色の変化を横並びでご覧いただくと

20160326_16.jpg
左から無媒染、灰汁媒染、ミョウバン媒染+ジャーマンカモミール

特に左端の無媒染。
ゴワゴワした固い緑の葉っぱの中に、ビワの実のオレンジ色が隠れてるなんて、面白いですよね。

何度も媒染したので、生地が結構傷んでるかも?ですが、色褪せしてきたらまた染め直そうっと♪
染色って面白〜い♪

シルクのストールをご用意しています。
「人と犬のための植物療法」番外編で一緒に染色やりませんか〜?

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ぽちの和は、人と犬のためのハーブ(植物療法)をお伝えしています。
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posted by ぽちの和 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | つくる・育てる・実験くん
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