蚕の写真がいっぱい出てきますので、虫系が苦手な方は、スルーしてください。(笑)
「桑の実の収穫に来ませんか?」と声をかけてくださったのは、藤野でお蚕さんを育てて織物をなさる作家さん。
なので、「もしご迷惑でなければ、工房も拝見させていただけるとうれしいです」なんて厚かましいお願いをしていたところ、「虫は平気ですか?今、蚕の飼育中でお家が虫かご状態ですが、よろしかったらどうぞ。」というこでお邪魔させていただいたのでした♪
桑畑から車でちょっと行ったところに工房。
ぽちは夫と車の中でお留守番。
工房見学はGさんとワタシのみ。
お蚕さんの部屋に入ると、パチパチミチミチモシャモシャと優しい雨のような音。
なんか空気がきれい” な感じがしました。

この箱全部が四齢の、もうじき繭を作り始めるお蚕さんです。
3種類の繭

真ん中がKさんが育てているお蚕さんの繭、一番下が皇室で育てている純国産の繭。
一番上が・・・確か日本以外のアジア圏だったかの蚕を交配させたもの。
お蚕さんは、家畜化された昆虫なのだそうです。
繭の色だったり、たくさん糸を作る品種だったり、糸を取りやすい形状への改良がされているそうです。
家畜なだけに、日に何度もごはん(桑の葉)を与える訳ですが、お蚕さんへのエサやり(笑)をちょこっとだけお手伝い。

桑の葉をひたすら食べています。
その音が雨音のように聞こえるのですが、お蚕さんが一心不乱に桑の葉を食べる様子は、なんだか見てると無になれます。
ずーっと見ていても飽きません。
(なのでついつい長居をしてしまいました。(^_^;))
孵化したあとの卵と

完成した繭

蚕が繭を作る前段階を上蔟(じょうぞく)と言い、小さく区切った部屋に入れると、その中に足場をかけ繭を作り始めるそうです。
蚕にとって、繭は自分が羽化するまでの時間を安全に、かつ快適に過ごすための部屋。
それをシルクという繊維だったり、セリシンという美容成分だったりに利用する目的で人間が頂戴する訳です。
モスラのような顏をしていながら、健気なお蚕さん。
虫系、得意じゃないけど・・・のワタシでしたが、帰る頃には平気で触れるように・・・。(笑)

実はこの日に繭を作り始めた「四川三眠(しせんさんみん)」という種類のお蚕さんを1頭と、Kさんが育てているお蚕さんを3頭いただいてきました。

わが家に拉致された3頭のお蚕さん。(こちらは土曜日あたりに上蔟予定だそうです)
飢えさせるわけにはいかないので、帰ったら早速わが家の鉢植えの桑の木と、近所の桑の木からいただいた葉っぱを投入。

「ごはんだよ〜」
かなりの食欲です。
車酔いしてないかな?と心配しましたが、大丈夫みたい。(笑)
丸いのは蚕の糞ですが、糞を乾燥させたものが蚕沙(蚕砂(さんしゃ))と言う漢方の生薬らしいです。
畑の肥料なんかにも良いらしいので、3頭の上蔟が始まったら、猫庭に埋めることにします。
四川三眠は、「繭が作られる過程が観察できますよ」とKさんが作ってくださった窓付き封筒の中で、揺れる車中でも一所懸命に足場を作っていました。

あ、手前の茶色いのは、うんちとおしっこです。

最後にうんちとおしっこをしてから繭を作り始めるらしいですよ。
以上、2016年6月2日のお蚕さんと四川三眠でした。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ぽちの和は、人と犬のためのハーブ(植物療法)をお伝えしています。
HPはこちら ⇒ 「ぽちの和」
