たくさんのお悔やみのメッセージをお寄せいただき、本当にありがとうございます。
ぽちが旅立った前後のことを少し書かせていただきます。
ぽちは、腎臓病を患っていました。
わかったのは、2015年2月、ぽちが13歳と10ヶ月の時でした。
近所のおじいちゃん先生に血管の細いぽちの採血が難しくなり、その前年の夏から、ハーブを知ってる獣医さん(笠井先生)のところで健康診断をお願いしていました。
皮肉なことに
腎臓はわかった時にはネフロンの75%が障害されている不可逆性の臓器
治ることはなく、維持することを目指す病気
と教わったのも、その先生からでした。
慢性腎臓病とわかってから、当初はお薬を内服しましたが、いろいろあって、笠井先生に事情をお伝えした上でお薬をやめ、半年ごとの健康診断以外は点滴をすることもなく、ホリスティック(手作り療法食とハーブ)で対策してきた3年10ヶ月でした。
シニアになるにつれ、犬も慢性疾患などでお薬が増えていくと言われますが、ぽちがお薬とは無縁のシニア期を過ごせたのは、ハーブやごはん、マッサージなどの家庭で行えるホリスティックケアのおかげと思っています。
笠井先生には最初の診断から、薬をやめたいと相談した時も、その後の定期的な検査の際にも、また、年末からのぽちの様子をお伝えした際にも、的確なアドバイスをいただけたことに感謝しています。
もし、ホリスティックと無縁の獣医さんだったとしたら、薬をやめたいというワタシにどんな言葉が返ってきただろう?と思う事があります。
病気が発覚した当初は、
来年の桜を一緒に見られるだろうか?
と思いましたが、2年、3年と経過するうちに
来年も一緒に桜を見ようね!
に変わっていったのですが、4年目の桜は一緒に見ることができませんでした。
腎臓に障害があることで起こる症状はいろいろあります。
最初にもしかして?と思ったのは、12月8日の胆汁嘔吐でした。
その時点では、まだ一時的な不調?と思いたかったのですが、23日、24日と二日続けての嘔吐があった時に
ぽちは旅支度をはじめてしまったのかもしれない
と感じていました。
それからの時間は、ぽちがワタシのためにくれた時間だったと思います。
年末には一旦おさまっていた痙攣発作を、年が明けてから頻繁に起こすようになり(それが痙攣なのか痛みなのかがワタシにはわからず)、もし痛みがあるなら痛みだけは取ってあげたいと思いました。
が、その際に助言を求めた笠井先生と、車での通院が苦痛になっていたぽちのために今後往診をお願いしようと思っていた鍼の先生の言葉で、今できることはぽちの時間に家族で寄り添うことだと覚悟を決めることができました。
それでも、往診の獣医師を頼みたい夫とワタシの間には壁がありましたが、ふたりの先生の言葉と、ワタシの気持ちを伝え、夫も納得してくれて、家族でしっかり看取ることができました。
去年の秋、ぽちは換毛をやめ、冬毛を蓄えていました。
食べなくなったぽちは、現世で体に入れたものを全部からっぽにして、身軽にして旅立とうとしているように感じました。
数日の間にどんどん体重が軽くなり、抱くと骨がゴツゴツしていましたが、たっぷりの冬毛で痩せ細って見えない(見せなかった)のは、彼女なりのワタシへの気づかいだったのかもしれません。
ほとんど食べていないのでフラフラはしていましたが、それでも前日まで家の中を歩いていたし、水を飲んだりもしていました。

元旦のぽち(椅子の脚の間から、笑っているような口元が見えます)
生前のぽちが最後に口にしたのは、ハーブティーでした。
そして、ぽちの最後の呼吸のあと、お尻だけシャンプーで洗い流し、全身を拭き、身支度を整えたのもハーブティーでした。
赤いカドラーに眠るぽちは、とてもきれいな、安らかな寝顔でした。
ぽちが旅立った翌日。
木彫り仲間でもあり、昨年夏以降しばしばぽちの見守りをお願いしていた近所の柴友が、お別れを言いに来てくれました。
ずっとぽちを撫で続けながら話をしました。
その間、夫はテレビをみているふり” をしていました。

ぽちの耳元に季節外れに咲いていた1輪のカレンデュラを添えて(ワタシはぽちの耳が大好きでした)、ぽちの大好きだったダンディライオンのクッキーを焼き、「あちらにいるコ達と分けてね」とぽちに持たせました。

夫もいる年末年始のお休みに
覚悟を決める時間もくれて
短かったけどしっかり介護もさせてくれて
元旦は避け
でも毎年絶対忘れない日で
メソメソしすぎないで仕事に行ける日を選んで
少しぽちの和をお休みしようかな?と思っていたワタシに「そんなことしないでイイヨ」と喝を入れて逝っちゃいました。
ぽちが残していったものは、生きてるコたちに使ってもらいたいと、「迷子の柴さん」と老犬介護のお仕事をしている友人のツテと、そして保護に係っておられる方に引き取っていただくことにしました。

ぽち、ありがとう。
本当に幸せな17年8ヶ月でした。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ぽちの和は、人と犬のためのハーブ(植物療法)の教室です。
HPはこちら ⇒ 「ぽちの和」

みんなでオフ会した頃が懐かしく、寂しいです。
でも17歳と8ヶ月。すごいです。
何歳すぎたら大往生。と言うのは好きではありません。何歳までも側にいて欲しいですし。
けれどもやっぱり、17歳8ヶ月、寝たきりではなく前の日まで歩いていた事は凄いことだと思います。
シンも少しでも、ぽちちゃんのように頑張ってもらえたらなぁと思います。
最後の瞬間までお二人に愛されて、幸せなぽちちゃん。
仲良くしてくれて、ありがとうね。
ぽちがシンくんの初恋の相手だなんて、ありがたいことです。(笑)
みんな元気な時にオフ会で出会って、一緒に日保の展覧会に行ったり、公園でお散歩を楽しんでたことを懐かしく思い出します。
オフ会の時にチラリと聞いて驚いたのですが、シンくんの前庭疾患も落ち着いて、元気にお散歩を復活している様子にホッとしています。
次の春も、その次の春も、ずっとずっとみんなでお空の上から見守ってるからね。