おふたりからブログへの掲載をお許しいただいたので、ご紹介しますね。
こちらはすばるちゃん。(1月に15歳ですって♪)

ベストのご依頼をいただく少し前に、すばるちゃんが前庭疾患になってしまい、ふらつくようになってしまったとのことでした。
幸い程度が軽かったため、今はちょっと首の傾きはあるけれど元気に歩けるようになったとのことです。
介助ベストのことをすばるちゃんのボディケアをしてくださる獣医さんにお話ししたところ
> 前庭疾患は後ろ足の力が衰えてしまいがちなので、どんどん使うといいですよ、とおっしゃってました。
とのことです。
前庭疾患って、シニア犬にわりと多い病気です。
平衡感覚をつかさどる前庭神経の異常のため、姿勢を保てなくなったり、斜頸や眼振などが起こります。
程度にもよりますが、おそらく、本犬は相当気持ちが悪いし不安だと思います。
普通に生活していても徐々に筋力が衰えてしまうシニア犬ですが、動けなかった間にさらに筋力が落ちてしまうので、回復後の過ごし方はすごく大事。
これまで想像もしなかったようなこと・思いがけないことがいろいろ起こるのがシニアさんです。
介助ベストが少しでもすばるちゃんと飼い主さんのお役に立てるとしたら、とてもうれしいです。
そして、こちらは空太くん。

空太くんの奥にレッドのボーダーさんが見えます♪
これまでの介助ベストとちょっと違うところがあるのにお気づきでしょうか?
介助ベストはゆるすぎると介助がし辛く、キツ過ぎると部屋着やパジャマとは言えないため、適度のゆとりを持たせてお作りしています。
体の大きいわんちゃん用に、オプションで後ろ半身の持ち手をつけさせていただいておりますが、後ろ半身の持ち手は体の状態と用途によっては有用ですが、「後ろ足をしっかり介助したい」というニーズには残念ながら適しません。
特に、男子の場合はお腹の繰りが深くなるため、後ろ半身の持ち手を持った際に、その分ベストがめくれ上がり、後ろ半身の介助ポイントから離れてしまいます。

実際、ごはんを食べながらペタンとお尻が落ちてしまうぽちを立たせるには、股の部分に手を添えて持ち上げるのが一番軽くて一番簡単な方法でしたので、後肢の介助にはパンツタイプが最適なのではないかと思います。
ただ、今の空太くんには階段の昇降が一番のネックということでしたので、飼い主さんともご相談しながらお直しついでの工夫をしてみました。

フトモモの付け根からお腹にメッシュ生地を渡し、マジックテープで止めるようにしてみました。
この部分を階段の昇降時にはしっかり目に締めていただき、普段家の中で過ごす際にはゆるめていただこうという算段です。
マジックテープがきちんと圧着できていないと階段の昇降時にはがれてしまいますが、しっかり圧着していただけば、なんとか使えるようです。
本当は安全のために縫い付けたいのですが、そうすると部屋着やパジャマではなくなってしまうので、、、。
(マジックテープの圧着が弱くならないよう、絡んだ毛などは時々チェックしてくださいね。)
すばるちゃんも空太くんも、使っていくうちに気になるところや改良ポイントも出てくると思います。
体の状態が変わるにつれて、サポートが必要な部分も変わっていくと思いますので、そんなあたりもお知らせいただけると嬉しいです。
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これまで、着丈を延長して後ろ半身の持ち手を付ける場合、標準タイプの採寸箇所に+αでの採寸をお願いしていましたが、今後はチェックポイントをわかりやすくお伝えできるよう、標準タイプと後ろ半身の持ち手を付ける場合で採寸表を分けることにしました。
お申込み時に、標準タイプか、後ろ半身の持ち手をつけるかどうかをお知らせください。

簡単な採寸の仕方を昨日のブログでご紹介しましたので、あわせてご覧いただければと思います。
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