セントジョーンズワート
(Hypericum perforatum)
オトギリソウ科 使用部位:開花時の地上部
猫庭のハーブ第二弾は、ジャーマンカモミールの回にもチラッと名前が登場したセントジョーンズワートです。
使用にあたってはちょっと注意が必要なハーブです。
猫庭では主に外用、ちょっと内用の目的で育てています。
もう何年目だろう?
かなり前から猫庭にいます。
冬は地上から姿を消し、春になるとちゃんと芽吹く宿根草。
花を含む地上部全草をオイルに漬けると、赤いオイルができます。
このオイルが傷や痛みなどの炎症を鎮めてくれるのです。

2014年5月27日
我が家では、セントジョーンズワートオイルだけで作ったバームを冷蔵庫に常備していて、火傷などの時に真っ先にこれを塗ります。
ティーでも良いのですが、ティーは水仕事をすると流れてしまいます。
バームなら水仕事をしても、流れずに患部にとどまってくれますからね。
なかなか引かない火傷の痛みも、塗ってしばらくすると引いてくれるし、これを塗っておくとその後の治りも早い気がします。
セントジョーンズワートは、聖ヨハネの日(夏至)に収穫するとされていますが、適した環境で育てている訳ではないので、猫庭では咲いた時が収穫時。(笑)
葉っぱを透かして見るとヒペリシンのポツポツが見えるのですが、花の頃って、ヒペリシンのポツポツが冬より増えるんです。
なるほどね。
育ててみてはじめて「収穫適期」があることを実感しました。

2016年6月25日
ただ、猫庭ではこれまでに1回だけ、しかも数輪しか花が咲いたことがありません。
花にこだわる理由は、しっかり赤い浸出油を作りたいから。
市販のドライハーブでオイルを漬けたこともありますが、赤いオイルが採れたためしがありません。
(メーカーさんや収穫された時期によっても違うと思います)
猫庭は午前と午後で日当たりが変わります。
つまり、花が咲けない理由は日照不足っぽい。
周りに日当たりを遮るものがない畑で育てられれば、多分咲いてくれるのではないかと思います。
そんなこんなで、自家製セントジョーンズワートオイルは、いまだに叶っていません。
そして、内用について。
これ、書くと結構長くなるので次回に分けることにします。
今年のセントジョーンズワートも、元気に育っています。
どうせおこもりなら、午前と午後で日当たりを追いかけてプランターを移動しようか思案中。(笑)

ヒペリシンには光感作作用があるので、使用直後に日光などを浴びないよう気を付けてください。
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