写真を見ると、こたろう君は後脚が踏ん張れずお腹側に入っている姿勢です。

こちらは後肢も前肢も突っ張った前傾姿勢の小豆ちゃん

こたろう君のケースだと、歩行の介助は車イスかおパンツタイプの後肢介助グッズが良いと思います。
もともと介助ベストは日常的な動作の介助を目的に部屋着兼パジャマとして作ったもの。
自力歩行ができている場合は転ばぬ先の杖となりますが、こたろう君のような体の状態でのお散歩の介助には力不足です。
また、女子より男子の方がお腹の繰りが深くなるため、後ろ半身の持ち手がさらに用を成しにくくなります。

繰りが深いほど裾が持ち上がります
そのうえで、もう少しお尻側を介助できれば、、、というご意向をうけてのリメイクとなりました。
介助時に一番テンションがかかるのが持ち手の縫い付け部分。
気持ち後ろ寄りもということで、飼い主さんからの「こんな形はどうでしょう?」というご提案もいただきながら、ぽちの介助を思い出しつつ試してみたのは、持ち手の後ろ側を最後肋骨位置近くまで延長して、握る位置を変える方法。
持ち手をしつけ糸で止めて、4kgほどの重りを入れてみた写真です。
(右側が頭です)
持ち手の真ん中を握ると、前半身があがり

持ち手の後ろ寄りを持つと、お尻側を少し持ち上げやすくなります。

つまり、サポートしたい側を意識して持ち手を握ってもらう形です。
握った位置が重さで真ん中にずれていかないように、持ち手の後ろ寄りの握り位置にサブベルトを縫い付けることにしました。

サブベルトの色を変え少し短かくしたのは、わかりやすくかつ手を入れやすくするためです。

普通に介助する際は、持ち手の真ん中か前寄りを握ります。

今回のリメイクでは、後ろ半身の持ち手を取り、お腹の繰りも当初より深くしました。
男子の方が女子よりお腹の繰りが深いのは、おちんちんがベストに当たると本犬が不快だろうし、排泄時におしっこがついて不衛生になってしまうから。
繰りの深さは採寸結果でお知らせいただけなかった場合は、最後肋骨位置あたりまでの深さにしているのですが、背中が丸くなってきたコは、もう少し深くした方が良さそうです。
この形で、少しでも飼い主さんのご意向に添う形になっていれば良いのですが。
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ぽちの和は、犬とハーブ(植物療法)とものづくりの教室です。
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