今回ご依頼をいただいたのは、ボーダーコリーのメグさんのお友達で、右肩から脇にかけて腫瘍で腫れているという柴系MIXのわんこさん。
体重14kgとなると、たしかにベストがあると介助が楽になると思います。
ただ、飼い主さんもワタシも、患部の圧迫が心配。
介助ベストを使うのと、腫れの部分を避けつつ手で介助するのとでは、どちらが良いのかなぁというワタシの迷いもお伝えしましたが、ご家族でご相談いただいた上でのご依頼となりました。
前回の反省をもとに、採寸結果と一緒にわんちゃんの体の状態がわかる写真を数枚送っていただきました。
それをもとに
・左右差のある体型なので型紙は4枚(通常は2枚)
・腫れている右腕周りにダーツをいれる(ダーツよりも幅を持たせられるタックに変更)
・前半身の持ち手の付け方を一部変更
・一部バイアステープを付けない切りっぱなしとする
・右肩に開閉できるマジックテープを付ける(今後破裂する可能性があるとの事なので、その際にケアをしやすくするため)
・右肩開閉部に小さい持ち手をつける(肩のマジックテープの圧着が弱い場合は前半身の持ち手と肩の持ち手の両方で介助するため)

左右差があるため、右半身がやや長くなっています

右肩にマジックテープ(アームホールは左右で5cm程度の差を作っていますが、この部分でもかなりサイズ調整ができます)

右半身2箇所にタック&首とアームホールの一部を切りっぱなしに
ここ数日間、猛烈に頭を使って、想像して、何度もメールの往復もして、でき得る限りの工夫を施させていただきました。
今回は患部への圧迫を減らすために一部のバイアステープをつけないという選択をしていますが、強度のためにはバイアステープは必須です。
右腕周りのバイアステープは、圧迫への不安がなくなってから、改めてご依頼いただくことになります。
少し心残りなのが、右肩のマジックテープ。
マジックテープって、凸面が結構硬いんです。
もっと柔らかいマジックテープがあったらなぁ、、、。
気になる場合は、タオルなどを当ててお使いいただくのが良いのかなぁ、、、。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ぽちの和は、犬とハーブ(植物療法)とものづくりの教室です。
HPはこちら ⇒ 「ぽちの和」

コメントに気が付かず、お返事が大変遅くなってしまいました!m(__)m
役に立たない介助ベストでは意味がないので、ご要望は事前にどんどんお知らせいただいた方が、ありがたいのです。
できる工夫を探しながら、今後も介助ベストを改良していきたいと思っています。
その後、どんな感じでしょう?
伐りっぱなしの部分の処理が必要になったら、いつでもご連絡くださいね。