
実は昨日、蛹を立てた瓶を30cmくらいの高さから落としてしまい、蛹の糸が切れてしまいました。
で、急遽蛹ポケットを作り、小さな蛹を収納。

通常ならあと1〜2日で羽化ですが、大丈夫かなぁ。
大丈夫だといいな。
一方クロアゲハは、終齢になって今日で6日目。
順調に育っていて、既にナミアゲハの幼虫が蛹になる直前くらいのサイズになっています。

ところで、、、
以前は葉っぱを食べ尽くされる前に鉢ごと取っ替え引っ替えしていましたが、飼育環境がだいぶ変わったことにお気づきでしょうか?(笑)
保護頭数が増え、いろいろ学んだ経験から、最近はかなりのコンパクト飼育になっています。
幼虫の間は葉っぱから離れることはないので、口の小さい小瓶(口の広い瓶だと、幼虫やフンが瓶の中に落ちてしまうから)に葉っぱを挿しておけばそこから脱走することはありません。
葉っぱを水に挿しておけばパリパリに乾燥することなく、新鮮な状態で提供できます。
水は食べ尽くされた葉っぱを交換するときに替えています。
フンはたくさんします!
なので、小瓶の下には紙を敷いておきます。
鉢ごとだったときはフンが土に落ちてカビたりしていたので、フンの処理もエサの葉っぱの交換も、ずいぶん楽になりました。
紙を敷いておくと、前蛹になる前の水様便がわかるので、水様便を確認したら前蛹になる前の大移動に備えて、羽化ルームに移動します。

メッシュのカゴの羽化ルーム(蛹ポケットに収めたナミアゲハの小さな蛹も、今この中にいます)
終齢幼虫はカゴの中をあちこち歩き回って、蛹になります。
メッシュのカゴは前蛹前の大移動時にも歩きやすく、羽化後もつかまりやすいようです。
蛹の時間をこの中で過ごして羽化を待つのですが、チョウは羽化後すぐに飛び立つわけではなく、翅を乾かし、飛翔するための準備時間が必要です。
飛び立つ準備ができたサイン(大量の透明のおしっこ)を確認するため、羽化ルームの下にも紙を敷いておきます。
おしっこと飛翔訓練を確認したら、外に移動してカゴをひっくり返せば青空に向かってヒラヒラと飛び立っていくわけです。
以前は大移動中は鉢から落ちたり、とんでもない場所にいたりするので目が離せませんでした。
うっかり玄関に降りて踏み潰したりしないかも心配でしたが、カゴの中なら好きなだけ歩き回ってもらえるし、羽化後翅を乾かす間もメッシュはつかまりやすいらしいので好都合なのです。
コンパクト飼育になってわかったこと。

クロアゲハの幼虫のお腹って、茶色いんだね。
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16:00過ぎ
ふと見るとナミアゲハが羽化してカゴの中でパタパタ翅を動かしていました。

写真ボケボケですが、小さい蛹から羽化したアゲハは、やっぱりちょっと小さめでした
既に飛翔前のおしっこも済んでいて、あとは空に放つのみ。
ヘンルーダしか食べなかったり、やたら成長が遅かったり、30cmの高さから落としてしまったり、、、。
いろいろ気を揉んだり心配したけれど、ちゃんと羽化できてよかった!!!

近所で小柄なアゲハを見かけたら、きっと「この子かな?」と思っちゃうんだろうな。
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