シニアになったぽちのために作ったのが、介助ベストでした。
介助が必要なシーンは普段の生活の中にこそあります。
とっさの時に手を貸せなくては意味がないし、寝ている時間が長くなったぽちのために、「着たまま眠れる部屋着兼パジャマ」が必須条件でした。
体重7kg程度のぽちなので、前半身の持ち手でだいたいの介助はできていましたが、ごはんの時にぺったり落ちるお尻を持ち上げるのは前半身の持ち手では難しかったのを覚えています。

2018年のぽち
その後、身体の大きいわんちゃんのために、後ろ半身にも持ち手をつけた介助ベストをお作りするようになったのですが、身体の大きい(特に男子の)わんちゃんから、後肢の介助のお悩みを多く聞くようになりました。
先日ご協力をいただき黒犬さんのおパンツを作らせていただいたのですが、後肢を介助する必要があるコの場合、パンツに足を通させることが厳しい時もあります。
で、足を通さずに使える後肢の介助グッズ

(強度等、実際に試用してどうだったか?ついては、ご感想をいただきましたらあらためて)
を作ってみたのですが、先日のブログにも書いた通り、実はこれ、使い勝手や見た目を気にしなくてよければ、手拭い もしくは薄手のタオルが2本あればできちゃいます。(結びやすい厚さと、布幅が細すぎないことが重要)
なので今日はそれをご紹介することにします。
一般的な手拭いは長さが90cmあるので、まずは手拭い2本をつないでください。
ミシンがなければ手縫いでOKです。
普通に買うと意外と高い手ぬぐいですが、100均でGETできればお財布にも優しい♪
ただし、使用時に糸が切れては大変なので、しっかり縫い付けてください。
(写真のトルソーは腰回り29cmで、110cmの布でギリギリ結べます。)
使い方は以下の通り
1. 繋いだ手拭いの真ん中あたりを背中に乗せます

2. 太ももの内側を通してお尻に回します

3. 端っこを背中の下に通して落ちないように止めておきます

4. もう一方の足も同様に太ももの内側を通してお尻に回し

5. 3.と結びます
結び方は2通り
(a)一方だけ背中を通して結べば、手拭いから手を離してもずり落ちにくくなります

(b)背中を通さずに左右の端っこを結んでも良し

(ごはんやお散歩の時だけの使用で、手を離さないのであればこれでもOK。
少し長めにしておけば、介助者も腰をかがめずに介助できて楽だと思います。)
気をつけたいのは、排泄の時。
どちらかと言うと、(a)の結び方の方が肛門を塞ぎにくいように思います。
が、どちらの場合もお尻に回した手拭いの幅が広いと、肛門を塞いでしまいうんちがついてしまいます。

トイレの時は黄門さまを塞がないようにお尻側の手拭いを細目に折るなどしてくださいませ。

ちょうど良い位置に折り癖をつけておけば、毎回の使用が楽になります。
お洗濯時以外は履きっぱなしでよければおパンツが良いかも?ですが、必要時のみ使用するならコレで充分かも。
履いたり脱いだりの回数で選べば良いと思います。
今は介助ベストにもこの形を応用して、今より後ろ半身を介助しやすくできるよう思案中です。

追記)
その後、トルソーを使っていろんな素材、いろんな結び方で試してみたところ、尻尾のない犬種・尻尾の垂れてる犬種・お尻が痩せてきたシニアわんこの場合、(b)の結び方でも手を離せばずり落ちるようです。
一時的な介助で使うならこれで必要充分と思うのですが、ずり落ち防止のためにはなるべく滑りにくい生地を使用するのが良いと思います。
ずり落ち問題を徹底的に解消できるのは、やはり介助ベストとの連結になりそうだなぁ、、、。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ぽちの和は、犬とハーブ(植物療法)とものづくりの教室です。
HPはこちら ⇒ 「ぽちの和」
にほんブログ村