2019年04月21日

夏用メッシュ(蛍光オレンジ)、終了しました

柴犬 小豆ちゃん(5kg)の夏用介助ベスト。
小豆ちゃんのベストは、持ち手の位置とかあれこれ特別仕様です。(そこはオーダーメイドですから)

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派手なオレンジですが、シニアわんこはかわいく着こなしてくれます。
ぽちが一番愛用していたのも、この蛍光オレンジのメッシュタイプでした。


そして、ほたるちゃん(25kg)の2着目の介助ベストのご依頼をいただきました。

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2着目も同じ生地で、お腹側のみメッシュ生地になっています。
全く同じ2着ではつまらないので、持ち手の色、バイアスの付け方など、ちょこっとマイナーチェンジをしています。

ほたるちゃんの介助ベストは後ろ半身にも持ち手を付けています。

肋骨周りのサイズはあんまり変わらないのですが、シニアさんで一番サイズに変化が出るのは肋骨より後ろのこの部分。
なので、マジックテープを横向きに付けて、マジックテープ分のみサイズ調整ができるようにしてみました。

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後ろ半身の持ち手は、25kgのほたるちゃんを両手で介助できるというメリットはあるとは思うのですが、やはりずり上がってしまうので、完全な後ろ半身の介助” にはちょっと力不足のようです。
が、体の状態やシーンによってはお役に立つようなので、今後は体重の重い子の場合はそのあたりもお伝えした上で、付ける・付けないをご判断いただこうと思います。

後ろ半身の介助は引き続き、今後の課題ですね。


それから・・・。
永らく手元にあった蛍光オレンジのメッシュ生地は、今回で終了となりました。
今後は蛍光ではない(笑)メッシュ生地を新たに発注いたしますので、標準価格+1000〜3000円の生地代を別途頂戴する形となります。

メッシュタイプは、じめじめ梅雨時から暑い夏の間本当に熱がこもらず、これを着たままお散歩にも行けました。
お洗濯してもすぐに乾くのがありがたかった。
ベッドの真ん中にポジショニングできず、微妙にはずれた場所に寝てしまうぽちには、メッシュ生地のクッション性もちょっと助けになったかな。


次回ご用意するメッシュ生地は、赤のみの予定です。
白い毛の子も、黒い毛の子も、赤い毛の子にも似合うのが赤なので。

夏用メッシュ生地をご希望の方は、もう少々お待ちください。


介助ベストのご依頼をいただいた際は、最優先で、可能な限り時間を調整して、なるべく早くお届けできるようにしています。

何故なら時間は止まってくれないから。
必要な時に手元にないと、意味がないから。
シニアほど「今」が大事と知っているから。



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2019年01月08日

幸せな17年8ヶ月でした

しばらくブログをお休みさせていただきましたが、仕事もブログも少しずつ再開して行こうと思います。

たくさんのお悔やみのメッセージをお寄せいただき、本当にありがとうございます。

ぽちが旅立った前後のことを少し書かせていただきます。

ぽちは、腎臓病を患っていました。
わかったのは、2015年2月、ぽちが13歳と10ヶ月の時でした。

近所のおじいちゃん先生に血管の細いぽちの採血が難しくなり、その前年の夏から、ハーブを知ってる獣医さん(笠井先生)のところで健康診断をお願いしていました。

皮肉なことに
 腎臓はわかった時にはネフロンの75%が障害されている不可逆性の臓器
 治ることはなく、維持することを目指す病気
と教わったのも、その先生からでした。

慢性腎臓病とわかってから、当初はお薬を内服しましたが、いろいろあって、笠井先生に事情をお伝えした上でお薬をやめ、半年ごとの健康診断以外は点滴をすることもなく、ホリスティック(手作り療法食とハーブ)で対策してきた3年10ヶ月でした。

シニアになるにつれ、犬も慢性疾患などでお薬が増えていくと言われますが、ぽちがお薬とは無縁のシニア期を過ごせたのは、ハーブやごはん、マッサージなどの家庭で行えるホリスティックケアのおかげと思っています。

笠井先生には最初の診断から、薬をやめたいと相談した時も、その後の定期的な検査の際にも、また、年末からのぽちの様子をお伝えした際にも、的確なアドバイスをいただけたことに感謝しています。
もし、ホリスティックと無縁の獣医さんだったとしたら、薬をやめたいというワタシにどんな言葉が返ってきただろう?と思う事があります。


病気が発覚した当初は、
 来年の桜を一緒に見られるだろうか?
と思いましたが、2年、3年と経過するうちに
 来年も一緒に桜を見ようね!
に変わっていったのですが、4年目の桜は一緒に見ることができませんでした。


腎臓に障害があることで起こる症状はいろいろあります。

最初にもしかして?と思ったのは、12月8日の胆汁嘔吐でした。
その時点では、まだ一時的な不調?と思いたかったのですが、23日、24日と二日続けての嘔吐があった時に

ぽちは旅支度をはじめてしまったのかもしれない

と感じていました。

それからの時間は、ぽちがワタシのためにくれた時間だったと思います。


年末には一旦おさまっていた痙攣発作を、年が明けてから頻繁に起こすようになり(それが痙攣なのか痛みなのかがワタシにはわからず)、もし痛みがあるなら痛みだけは取ってあげたいと思いました。
が、その際に助言を求めた笠井先生と、車での通院が苦痛になっていたぽちのために今後往診をお願いしようと思っていた鍼の先生の言葉で、今できることはぽちの時間に家族で寄り添うことだと覚悟を決めることができました。

それでも、往診の獣医師を頼みたい夫とワタシの間には壁がありましたが、ふたりの先生の言葉と、ワタシの気持ちを伝え、夫も納得してくれて、家族でしっかり看取ることができました。


去年の秋、ぽちは換毛をやめ、冬毛を蓄えていました。
食べなくなったぽちは、現世で体に入れたものを全部からっぽにして、身軽にして旅立とうとしているように感じました。
数日の間にどんどん体重が軽くなり、抱くと骨がゴツゴツしていましたが、たっぷりの冬毛で痩せ細って見えない(見せなかった)のは、彼女なりのワタシへの気づかいだったのかもしれません。

ほとんど食べていないのでフラフラはしていましたが、それでも前日まで家の中を歩いていたし、水を飲んだりもしていました。

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元旦のぽち(椅子の脚の間から、笑っているような口元が見えます)

生前のぽちが最後に口にしたのは、ハーブティーでした。
そして、ぽちの最後の呼吸のあと、お尻だけシャンプーで洗い流し、全身を拭き、身支度を整えたのもハーブティーでした。


赤いカドラーに眠るぽちは、とてもきれいな、安らかな寝顔でした。



ぽちが旅立った翌日。
木彫り仲間でもあり、昨年夏以降しばしばぽちの見守りをお願いしていた近所の柴友が、お別れを言いに来てくれました。

ずっとぽちを撫で続けながら話をしました。
その間、夫はテレビをみているふり” をしていました。


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ぽちの耳元に季節外れに咲いていた1輪のカレンデュラを添えて(ワタシはぽちの耳が大好きでした)、ぽちの大好きだったダンディライオンのクッキーを焼き、「あちらにいるコ達と分けてね」とぽちに持たせました。

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夫もいる年末年始のお休みに

覚悟を決める時間もくれて

短かったけどしっかり介護もさせてくれて

元旦は避け

でも毎年絶対忘れない日で

メソメソしすぎないで仕事に行ける日を選んで

少しぽちの和をお休みしようかな?と思っていたワタシに「そんなことしないでイイヨ」と喝を入れて逝っちゃいました。



ぽちが残していったものは、生きてるコたちに使ってもらいたいと、「迷子の柴さん」老犬介護のお仕事をしている友人のツテと、そして保護に係っておられる方に引き取っていただくことにしました。

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ぽち、ありがとう。

本当に幸せな17年8ヶ月でした。


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2018年12月17日

たらればらの話からの、、、(Vol.1)

たらればの話からの続きです。

数日前の朝のごはん風景

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なんか変でしょ?

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右後肢が不自然に内側に入っています。

こんな風に身体が傾くので、食べることに集中すると左後肢を軸にくるんと90度回ってしまいます。
が、足を着く位置を直してあげるとまっすぐに立ってごはんが食べられます。

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17歳8か月、筋肉という鎧がなくなることで、ぽちの膝はあきらかに不安定さが増しすごく危うい歩き方をするようになりました。
そして、よく転倒するようになりました。


寒くなってからは特に、毎朝のマッサージが重要になっています。

そっちに倒れるから自然とそうなるのでしょうが、右を下に寝ていることが多くなっているので、特にマッサージの前後では意識的に左を下に寝させています。


以前から時々書いていますが、実はワタシ、ぽちのパテラとヘルニアをきっかけに二つの協会でドッグマッサージを学び、認定もいただいたマッサージセラピストです。(でもマッサージはぽち専任です)

ぽちとの暮らしの中ですごく大事!
これを知っておくと知らないとでは全然違う!

と実感したのがマッサージとハーブでした。
(シニアになってからは、「介護のこと」も学んでおいて良かったことに加わりました。)


ぽちさまのマッサージは、普段はささっとですが時々念入りマッサージ。

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ぽちさんは尿漏れがあるのでトイレシートを敷いて行います^_^;

かなり痩せちゃいましたが、モコモコ冬毛でカモフラージュしてくれています。

この日はラベンダーのハーブティーで温湿布しながらの

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マッサージ。
(たまの部分洗いと、ハーブティーで温湿布がてら全身を拭きあげるだけで、ぽちはもう1年(いや2年?)以上シャンプーをしていません。それでも綺麗を維持できます♪)


一番気になるのは後肢ですが、いきなり気になるところをやってもほぐせません。
首、上半身とゆるゆるほぐしていくと

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後肢もこわばりが取れてきます。

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(両手を使うのでマッサージをしてる最中の写真は撮れません。(^_^;))

ぽちさんも、気持ちいいみたいです♪

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右が終わったら左もね。
(昔はこんな風に寝返りを打たせて両側を・・・なんてさせてくれませんでした。(^_^;))

こわばりが取れたら、仕上げは温パッドの登場です。

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あったかいね〜

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冬場の温パッド、オススメですよ。
温パッドの上にこんな風にもう一枚掛けておくと、かなり長い時間暖かさがkeepできます。

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マッサージ後は足の運びもスムースになります。
すんなり立ち上がれるようにもなります。

ただ、長くは続かないところがシニアです。
だから日々の積み重ねが大事なのです。

マッサージもハーブも、家でできることだからこそ、オススメなのです。


何もしなければ下るだけですが、行きつ戻りつすることで、老化の階段は少し緩やかになるように思います。


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2018年12月16日

しばらくぽちがてんこ盛り(たらればのはなし)

てんこもりシリーズ
実はまだまだ続きます


ぽちはパテラ(膝蓋骨内方脱臼)があります
(内方脱臼はほぼ遺伝であることが多いそうです)

おチビの頃から
キャン泣きしたりびっこを引くことが時々ありましたが
ちゃんと認識したのはぽちが7歳の時でした

外科に強いと言われる動物病院で
「手術適応ではない」と言われ
痛みを訴える時には内科療法(NSAIDs)
普段は筋肉をつけ体重を増やし過ぎないことを
心がけてきました


でも

「今(7歳)はそれができてもこれから先は?

10歳、15歳と年齢を重ねて
いずれは筋肉とか言ってられない年になるよね?
そのときワタシに何ができる?」

と思った事がきっかけで
「家で」
「わたしにできること」
として
マッサージやハーブ(植物療法)など
いわゆるホリスティックケアを学んで行ったのでした


若いうちはなんとなく過ごせていましたが
ぽちが16歳を超えた頃から
あきらかに膝が外れてるな・・・
という歩き方をする事が時々

ぽちは歩きながらそれを戻すのですが
なかなか戻りにくい時もあり
ヒヤヒヤしながら様子を見守るのです

そして17歳と8ヶ月の今は
右後肢が内側に入った状況が常態になりつつあります

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獣医さんの手術適応、不適応の判断は
何を基準としてるのかな?

と、時々思います


年齢や病気や状態にもよるけれど
その時・その時点で明らかに痛みがあったり
苦痛を訴える時は治療を選択するけれど
そうでない場合の判断は?
獣医さんはどのくらいまで先を見てるのかな?

いわゆる平均寿命と言われる年齢?


この疑問、実は歯の時も、、、

気になることがあって
歯科治療に明るい(と当時は思っていた)動物病院に行ったところ
「今処置をしないことでこの先
あの時処置をすればよかった と思うことはありません」
と言う言葉にホッとして
治療をやめたことがあったのです
(LLC動物歯科医学研究所で歯科医学を学ぶ前のおはなしです)


獣医さんに不要と言われると
大抵の飼い主は安心するものです
いや、そこを押してあえてやってください!
とは言わないと思うのです

少なくともワタシはそうでした

あのときパテラを直していたら
少なくとも今より少し足元はしっかりしていて

あのとき歯の治療をしていたら
もしかしたら腎臓の病気にならなかったかも?


たらればの話をしても仕方がないのですが
特に骨関節には不安がない方が
介護期は少し先送りにできるのかもしれないな
と思います


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2018年12月13日

胆汁嘔吐と冬用介助ベストと腹巻き

実は、葉山でワークショップだった土曜日の朝。

葉山に向かう電車の中で、留守中のぽちを頼んでいた夫からのメール。

「ぽち吐いた」

添付された写真を見ると、どうやら吐いたのは胆汁。

ごはんのこと、ハーブティーのこと、その後の過ごし方などをメールで伝え(ちゃんと伝わったかどうかは不明(^_^;))、車両点検で遅延している横須賀線を待つ間に「ごはんバクバク食べて、今は寝てる」のメールで、ほっと胸をなでおろしたのでした。



胆汁嘔吐の理由もいろいろですが、急に寒くなったこともあり、このところぽちさんは低調でした。
冷えは免疫を落とします。
慢性腎臓病のぽちさんなので、たまたま調子が悪かっただけなのか?それともこれははじまりなのか?を考えると不安になります。

若い頃ならいざ知らず、17歳のぽちさんに冷えは大敵。
夏冬兼用でいいかな?と思っていましたが、冬用のウール(?)に帯電防止の裏地を付けて、急ぎ冬用介助ベストを作りました。

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冬毛モコモコの柴犬には、裏地必須!

ベストと腹巻きの連結も完了。

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ベストと腹巻きはスナップボタンで連結します。
後ろ半身の介助ベルトにも使いたいので、強めのスナップボタンにしています。
スナップを外して腹巻きだけの洗い替えができます。



幸い、ぽちの嘔吐は土曜の朝の1回のみ。

今は何事もなく過ごしています。


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