2021年12月23日

トレーナーもリメイク

介助ベストのついで、、、

に、黒ラブらむねさんの袖付きの2枚のトレーナー

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を、足を上げずに着られる袖なしのトレーナーにリメイク。
(リメイクの理由は20日のブログで)

今現在のサイズを縮められないため、縫い目を丁寧に解きます。

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これが結構根気がいります。

新築とリフォームではリフォームの方が大変と言いますが、洋裁もおなじ。
(乗りかかった船をちょっと後悔しました。(笑))


まずは袖を取ります。

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背中側の生地はフリースではなく、ちょっと起毛のあるほつれやすい生地だったので

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伸びないように接着テープで止めておきます。

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両脇も同じように解いて、足し布をしてマジックテープを縫い付けました。

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(アームホールはバイアステープで処理)

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このリメイクで前足を上げ下げする必要がなくなり、首だけすっぽり通せば着せられるようになりました。


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大型犬は肘タコ対策で袖付きを着させる方が多いですが、袖アリも可能です。



で、届いたらむねさんの着用写真です。

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ぴったり♪

> ストレスなく着せることができました。

とのこと。
ヨカッタ!

で、リメイクした1着目の介助ベストを上から着たお写真もいただきました。

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身幅拡張用のパーツもしっかり共用できています。

後ろ半身の介助もずり下がりも問題なしとのこと。

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後ろの持ち手のサブベルトは、、、。
どうかな?
今、使用感をお伺いしているところです。

もし、サブベルトが有効ならば、男子の後ろ半身の介助が少し楽になるかも?です。


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2021年12月20日

黒ラブらむねさんの介助ベスト

すっかりサボり癖がついてしまい、だいぶ時間が空いてしまいました。^_^;

黒ラブらむねさんの2着目の着用写真をいただいておりました。

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なんか、キリッとしてます♪


いただいたお写真は、洋服の上から身幅拡張パーツを使って着用しています。

後ろの持ち手の縫い付け位置を変えたことで、寝ている時のずり下がりも解消できたそうです。(ヨカッタ!)

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シニアわんこ全体に言えることですが、犬は加齢とともに後肢から衰えていくため、これまで以上に前肢が頑張ることになります。
(ぽちがパテラと診断をされた際に、「ひどい場合は前足だけで歩くようになる」と言われたことがありますが、まさにそれ。)
その結果、前半身の筋肉が発達します。

レトさんは遺伝性の疾患で股関節にトラブルのあるケースが多かったりします。
(最近は解消されてきてるのかしらん?)

ぽちサイズならば、目に見えてということはありませんでしたが、体重の重いわんちゃんの場合は、、、。

実はらむねさんの前半身も、少し大きくなっていたので、前半身のみ型紙を少し広げて2着目を作らせていただきました。



2着目の到着で折り返し送っていただいた1着目も、後ろの持ち手縫い付け位置を変え、身幅拡張パーツが共用できるようリメイク。

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1着目はお腹の繰りが2着目より深くなっているので、後ろの持ち手にちょっと一工夫してみました。



23kgのらむねさんを半年支えたベストの変化ですが、半年間の使用で少し生地が伸びた分クッション性が減った感じがします。
また、マジックテープが当たってメッシュ生地がヨレたりしておりましたが、ベストの強度に不安を感じるような変化はなく、ホッとしました。



乗りかかった船、、、で。

実は、後肢が弱るとトレーナータイプの服の脱ぎ着が嫌いになるという特徴もあります。

前足で頑張って立ってるのに、袖を通すときに前肢が1本になるわけですから、そりゃ嫌だろうと思います。
特に袖付きの服は、袖を通すために余計時間もかかります。

首を通すだけなら四肢で立ったままでも大丈夫なので、こんな形なららむねさんの負担も少ないのでは?

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ということで、らむねさんのお洋服もリメイク中。
今日中にお送りできると思います。

もう少し待っててね、らむねさん。


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2021年12月04日

声を頼りに

黒ラブらむねさん(15歳、♀、23kg)の2着目が完成しました。


採寸結果のご連絡を待つ間、2つの課題について考えておりました。

ひとつは、後ろ半身の持ち手の工夫。
もうひとつは、1着目と2着目で共用できる着衣の上から着られる身幅拡張用のパーツの作成。

パーツを共用できるようにするために、腰のスリット位置は変更しないことにしました。

らむねさんは、最後肋骨位置から太腿の付け根までが狭い体格。
1着目は後ろ半身の持ち手を付けるために背中心を延長した結果、持ち手を持つとベストが背中から大きく離れてしまい、後ろの介助がし辛くなっておりました。

で、持ち手の縫い付け位置をこの形に変更。

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なんで早くこれを思い付かなかったのかな。^_^;


もうひとつ、着衣の上から着る時用の身幅拡張用のパーツ。

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大きい方がスリットより前側用、小さい方がスリットよりお尻側用。
前半身用は1着目のベストでも使用できるよう、マジックテープの位置を合わせています。

茶色いのはパーツ使用時に左右の持ち手を束ねるための、持ち手フォルダーです。


この身幅拡張用のパーツの使用にあたってですが、マジックテープの凸面がメッシュ生地に直接当たると、メッシュ生地にひっつきます。(マジックテープを無駄に長くしたくない理由のひとつはそれだったりも。)

ひっついた凸面を剥がすときにメッシュ生地がヨレます。

ヨレても生地の強度には影響しませんが、気になる場合は凸面はなるべくメッシュ生地に当てないよう、上見頃のマジックテープ(柔らかい方)にパーツのマジックテープの凸面(硬い方)を圧着させてからベストを着せると良いのかな?と思います。


介助ベストの工夫や改善。
あれこれ考えて形にする作業は好きです。
こんな風に試行錯誤ができるのは、使用者さんからのお声をいただけるから、でもあります。


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身幅拡張用のパーツは、
・標準タイプ(前半身のみ)のベストの場合は1枚で、持ち手フォルダ1個
・後ろ半身の持ち手付きタイプ(腰部スリットなし)のベストの場合1枚、持ち手フォルダ2個
・      〃      (腰部スリットあり)のベストの場合2枚、持ち手フォルダ2個
で、今後はオプションでご注文いただくことにいたします。

費用は1500円から2000円程度を予定しております。


既に介助ベストをご使用いただいているわんちゃんも、ご希望があればお作りいたしますのでお気軽にお問い合わせください。


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2021年11月19日

メイちゃんの介助ベストとオプションパーツ

らむねちゃんのレト友、メイちゃん(ラブラドールレトリーバ―、22kg、15歳、女子)の介助ベストです。

最初にいただいたメールと着用写真です。

> 早速着せてみました 
> 下にシャツを着せるので少しパツパツですが
> 裸で着るとちょうど良いです 
> 脂肪腫の具合がとってもいい感じです 
> 介助もすごく楽になりました
> メイも楽だと思います

メイちゃんは胸部に脂肪腫があるとのことで、胸部に少しタックを入れています。
脂肪腫を圧迫するといやなので、前半身の持ち手の付け方もちょっと変えています。
強度はどうでしょう?とお伺いしたところ

> ベルトの強度は大丈夫です
> しっかりしています

とのこと。
体重のあるコの場合、お腹にぐるりとベルトを回す仕様にしていましたが、今後はこの形にしても良いのかも?

送っていただいた、服を着せずに介助ベストを着た状態がこちら。

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で、着衣の上から着せた写真がこちら。

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背中のマジックテープはギリギリ止まっていますが、持ち手が全く届いていません。

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飼い主さんは 「下に服を着せるとちょっとパツパツ」と遠慮がちに書いておられましたが、これはちょっとどころじゃないパッツンパッツンです。
介助ベストは、本来ヌードサイズに適宜の余裕を持たせて仕上げています。
多少のパツパツは致し方ないにしても、ここまで持ち手が離れていてはとっさの介助時にベストがはだけてしまってキケンだよね。


最初に

> 薄いシャツを着せるので少し余裕があっていいです

とも伺っておりましたので、ちょっとこれではなぁ・・・。

既に介助ベストはメイちゃんの手元に渡っているので、現物をいじることもできず。
もうひとりのレトさん、らむねちゃんからも服を着せたいというご要望があり、無い知恵を絞って絞って絞り出したのが、介助ベストに背中で連結して使える身幅を拡張するパーツ(冬季の着衣時用)。

簡単な絵を書いて、寸法を計っていただいて、急遽作ってお送りしたのが数日前。

届いてさっそくお写真をいただきました。
(左右の持ち手を束ねる持ち手フォルダも一緒にお送りしました。)

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うん。
これならゆっくり休めるよね。

飼い主さんから

> こんにちは 今日ベストのパーツとフォルダが届きました
> 下に洋服を着せても厚さに関係無く調節がきくので
> とても便利です
> 良い考えだと思います
> お手数をおかけしましたがとても助かります
> 本当にありがとうございました
> 今着たままネンネしています

ヨカッタ!


なぜ身幅の調節用にパーツ?
ベストを大きくすればいいじゃん!

と思われるかもしれませんが、ベストを大きくしない理由があります。


持ち手が身体から離れていると、介助がし辛かったりします。
(身体の大きいコほど)
また、身幅に余裕がありすぎるととっさの介助時に犬への負担(衝撃)が大きかったりします。(ロングリードと一緒です)
なので介助ベストは身幅に余裕がありすぎない方が良いのです。

もし、着衣時用に大きい介助ベストを作った場合、服を着せない夏はゆるゆるのベストになってしまいます。

だからの着衣時用のパーツです。


身体の大きいわんこほど、着衣分のゆとりが大きく必要になりますので、このパーツが必要なのは主に大型犬かな?


今後は、ご注文時にオプションとしてご希望をお伺いすることにいたします。
現在介助ベストをご使用中のお客様の場合は、必要な寸法をいくつかお知らせいただければ、追加でお作りできます。


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2021年11月16日

ごめんねとありがとう

コロナで1年延期となっていた、近くのマンションのペットの会さんからご依頼をいただいた講座。
介助ベストのご依頼とお問い合わせが数件。

あれやこれやで少し慌ただしく過ごしております。


まず、お詫び。
前回のブログのらむねさん。
男子と書いておりましたが、女子でした!
ごめんね、らむねさん。

なんでそんな勘違いをしたかと言うと、、、。

介助ベストは、製作にあたって7〜8箇所の採寸をしていただくことになります。
体の大きいコの場合、腰部にスリットを入れて後ろ半身の持ち手をつけることが多いのですが、ある部位の長さが短い場合、背中心の着丈を長くしなければならないケースがあります。
らむねさんがこのケース。

で背中心を延長した結果、男子の場合と同じようにお腹の繰りが深くなっていたので、写真を見て男子だと思い込んでおりました。
(背中心を延長した結果、男子同様後ろ半身の持ち手を使ったときの遊びがさらに大きくなる、、、ということに今更ながら気が付いた次第です。)

らむねさんのようなケースの対策はすでに見つけたのですが、本当に男子の場合の性別問題は未だ残っており、こたろうくんタイプの持ち手にするのはまず最小限必要で、+アルファの工夫を今後考えることになるのかな。



実は、そのこたろう君。
つい先日、16歳のお誕生日を迎えた翌日に、旅立ったそうです。

介助ベストのご依頼をいただいた時に、体の状態を伺って車イスが良いのでは?と思い。
同じ柴犬だし、サイズが合うならぽちの車イスを、、、ということで、車イスを使って頂いておりました。

正しい姿勢って介助、介護にも大事。
後肢が弱っても車イスが立ち姿勢を助けてくれます。
正しい姿勢は誤嚥を避け、消化も助けてくれます。
立たせて少し歩かせてあげたら、夜泣きが止むこともあったりします。

こたろうくんは、車イスを活用しながら最後まで寝たきりにならない生活ができたそうです。

こたろうくんに使ってもらえて、ぽちも喜んでいると思います。
ありがとね。

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昨日までそこにあった姿がある日なくなってしまう。
悲しくないはずがありません。

でも、介護の時間をもらえた飼い主は、もしかしたら突然の事故や病気で愛犬を失う飼い主よりずっと幸せかも?って思います。

少しずつ、ゆっくりゆっくり、覚悟ができていくから、、、。

そんなことを考えながら、こたろう君への贈らない送り花を買ってきました。

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飼い主さんからいただいたメールは、大事に胸の内にしまっておきます。



ぽちの車イスは、サイズが合うようでしたら無料にて貸し出しいたしますので、お問い合わせください。


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