2021年11月09日

目下の課題

ブログでのご紹介ができておりませんでしたが、7月に黒ラブらむねさん(♂、15歳、22kg)の介助ベストを作らせていただいておりました。

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今回、らむねさんのレト友さん(♀)から介助ベストのご依頼をいただき、ちょうど昨日発送を完了したところです。

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胸部に脂肪腫があるということで、胸の部分に少しタックを入れています。

シェパードのゆずさん 以来、体長の長いシニアさんには腰部にスリットを入れるかどうか選んでいただくようにしていて、らむねさんも今回ご依頼をいただいたレト友さんもスリット入り。


身体の大きいシニアさんの場合は、後ろ半身の持ち手があったほうが介助しやすいのですが、後ろ半身の持ち手には以前 こちら にも書いたように、性別問題があります。

後ろ半身の持ち手をつける場合、女子の場合のお腹の繰りはこのくらいなのですが

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男子の場合は、ここまでお腹の繰りが深くなります。

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なので、後ろ半身を介助する際にどうしても遊びが出来てしまいます。
スリットを入れた場合は、持ち上げた際の遊びがさらに大きくなります。

これをなんとか解消したい!

というのが目下の課題。


ちょうどらむねさんから2着目のご依頼をいただくことになりそうなので、らむねさんとも相談しながらしっかり考えてみようと思います。


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2021年09月04日

らぶりぃちゃんの2着目

柴犬のらぶりぃちゃん(もうすぐ17歳♪)から、2着目の介助ベストのご依頼をいただきました。

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着用したお写真をいただきました
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1着目を作らせていただいたのが、一昨年の夏。

シニアわんこの2年って、ホントにいろんな変化があります。
らぶりぃちゃんとの2年にも、楽しいことだけでなく、いろいろご苦労やらご心配もあったと思います。
いろいろあった2年とさらにこの先と、長きにわたり介助ベストで寄り添わせていただけるのはとてもうれしいことです。


2着目の介助ベストは、既に型紙があるので少しお値引きをしております。

採寸しなおす必要はなく、こんなふうにベストを着用した状態で



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お腹、胸、首の4箇所あたりを

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ちょうど良い感じになるようつまんで見てください。

2cmつまめるならば、合計で4cm。
3cmつまめるならば、合計で6cmという感じで身幅を縮めてお作りしております。


他にも、たとえば「アームホールを少し小さく」とか、「着丈を◯cm短く」などのご要望もあれば対応可能です。


今回、ご相談の上、持ち手をこたろうくんタイプ

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に変えてみたのですが、以前の持ち手よりも補助しやすいとのことでした。


ボーダーコリーさんのように体長が長く体重がある場合は、両手で介助するために後ろ半身用の持ち手が独立してあったほうが良いのですが、体長や体重によってはこの持ち手が良いのかも?


ぽちもそうでしたが、後肢が衰えてくるとごはんの時やオムツの交換の時にぺったりお尻をついてしまうようになります。
後ろ半身の介助はどうしたら?と思案していましたが、もう少し早く思いついていればよかったね、ぽっちん。

こたろうくん、らぶりぃちゃん、ありがとね。



らぶりぃちゃんの1着目の写真と見比べると、この2年の間のマイナーチェンジがわかります。
新しいベストはマジックテープの色が白から赤に変わり、首(背中心)にカーブが入りました。

介助ベストは、今後も皆さんからのご感想やご要望を伺いながら、改良していきます。


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カフェ・オ・レ色のらぶりぃちゃんにぽちを重ね、思わずモニタ越しに頭を撫でていたワタシです。



介助ベストについての詳細は ぽちの和HP[介助ベスト]のページにてご確認ください。


在庫の都合により、持ち手の色や柄が変わることがあります。


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2021年09月01日

こむぎちゃんの介助ベスト

9月の声を聞き、急に涼しくなりました。
こんな風に気温の変化が大きい時は、犬もヒトも体調を崩しがちですので、お気をつけてくださいませ。


柴系MIX、こむぎさん(14kg、女子)の着用写真をいただきました。

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右肩から胸元にかけて腫瘍があり、破裂する可能性を獣医さんから言われていますということで、採寸結果とお写真をいただいての製作でした。

腫れている部分にタックを入れ、腫瘍が破れてしまった際に患部のケアをしやすくするために、右肩をマジックテープで開閉できるようにしています。

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ダブルコートのわんこは換毛がハンパなく、アンダーコートがマジックテープにからむと圧着が弱くなりがち。
なので、念のために肩にも小さい持ち手をつけてあります。

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現時点では、少しマジックテープの角度を変えた方がもう少しフィットできたかも。

生地端は通常バイアステープを縫い付けるのですが、今回は介助時の食い込みやあたりを和らげたいため、患部付近のみ切りっぱなしにして生地端の処理をしておりません。

右肩部分に余裕があるので、タオルなどで当て布をしていただくと、さらに患部への負担が和らぐのでは?と思います。


外見はほぼ(ちょっと大柄な)柴犬のこむぎさん。
柴系は夏毛と冬毛で、ひとまわり以上サイズが変わったりもします。
冬毛になって、もしキツいなと思ったら、背中のマジックテープでサイズ調整してくださいませ。

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あれこれ試行錯誤しつつの特別仕様でした。



> サイズは丁度良かったです。

> 患部への衝撃が少く 
> 手当をする際にも便利なように作って頂き助かりました。
> 体全体にも柔らかく包んで持ち上げられるので助かります。

> こむぎは、日に日に足腰が弱くなって来ていて 
> 本人も動きが思う様に行かず 「ウーッウーッ」言って
> モジモジしています。
> 食欲は有るので、普通に座ってたら元気老犬にしか見えません。
> これから、日に日に衰えて行くのかと思うと信じられ無いです。
> でも、笑顔で側に居てあげられるように頑張ろうと思います。

介護は決して楽ではないと思います。
ほんの少しでも「笑顔でそばにいてあげられる」お手伝いができれば幸いです。


介助ベストについての詳細は ぽちの和HP[介助ベスト]のページにてご確認ください。


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2021年07月24日

悩んだ結果、、、

このところ、特別仕様の介助ベストのご依頼が続いております。

今回ご依頼をいただいたのは、ボーダーコリーのメグさんのお友達で、右肩から脇にかけて腫瘍で腫れているという柴系MIXのわんこさん。

体重14kgとなると、たしかにベストがあると介助が楽になると思います。

ただ、飼い主さんもワタシも、患部の圧迫が心配。
介助ベストを使うのと、腫れの部分を避けつつ手で介助するのとでは、どちらが良いのかなぁというワタシの迷いもお伝えしましたが、ご家族でご相談いただいた上でのご依頼となりました。


前回の反省をもとに、採寸結果と一緒にわんちゃんの体の状態がわかる写真を数枚送っていただきました。

それをもとに
・左右差のある体型なので型紙は4枚(通常は2枚)
・腫れている右腕周りにダーツをいれる(ダーツよりも幅を持たせられるタックに変更)
・前半身の持ち手の付け方を一部変更
・一部バイアステープを付けない切りっぱなしとする
・右肩に開閉できるマジックテープを付ける(今後破裂する可能性があるとの事なので、その際にケアをしやすくするため)
・右肩開閉部に小さい持ち手をつける(肩のマジックテープの圧着が弱い場合は前半身の持ち手と肩の持ち手の両方で介助するため)


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左右差があるため、右半身がやや長くなっています

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右肩にマジックテープ(アームホールは左右で5cm程度の差を作っていますが、この部分でもかなりサイズ調整ができます)

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右半身2箇所にタック&首とアームホールの一部を切りっぱなしに

ここ数日間、猛烈に頭を使って、想像して、何度もメールの往復もして、でき得る限りの工夫を施させていただきました。

今回は患部への圧迫を減らすために一部のバイアステープをつけないという選択をしていますが、強度のためにはバイアステープは必須です。
右腕周りのバイアステープは、圧迫への不安がなくなってから、改めてご依頼いただくことになります。



少し心残りなのが、右肩のマジックテープ。
マジックテープって、凸面が結構硬いんです。
もっと柔らかいマジックテープがあったらなぁ、、、。

気になる場合は、タオルなどを当ててお使いいただくのが良いのかなぁ、、、。


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2021年07月20日

こまきさんの介助ベスト

術後腹水が溜まりはじめ、首は細いのにお腹は太く、、、という状況で、サイズの合うものがなく、、、

とご依頼をいただき、作らせていただいた屋久島犬ぽい「こまきさん(推定12歳、14kg)」の介助ベストです。

飼い主さんのご了承をいただきましたので、ブログでご紹介させていただきますね。

最初に作らせていただいた介助ベストは、お腹周りはホールドできているけど前半身がブカブカでした。

アームホールと首回りを小さくしないと、これでは介助がし辛いなぁ・・・と、作り直しをさせていただくにあたり、数日お使いいただいてからの使用感もお伺いしました。


・まず使用感はとても使いやすく大変助かっています。
生地も柔らかくて肌に負担ないように思います。

・サイズ感は仰っていたようにアームホールはもう少し小さくていいかなと思います。

・襟周りが大きいのか寝ながら少しずつ動いたりしていくと服がずれていって肩が出てしまいます。肩出しの少しセクシーな状態です(≧∇≦)

・首の前側なのですが、もう少し浅くてもいい気がします。

・お腹の辺りですが、いただいた時より少しずつ腹水が溜まっては来ていますが、まだ問題なく着れています。
最初から広いよりは調節できるようになってる方がいいかなと思いますが、ちょっと使ってみないと分からないようにも感じます。



ワタシの方からもいくつか質問をさせていただいて、とにかくアームホールと首回りをしっかりフィットさせる形で作り直しをさせていただいた2着目です。
(腹水を抜くとかなりスッキリするということなので、お腹スッキリ時にも着られる仕組みを考え、試してみたのですが、どうしてもパジャマや部屋着から遠のいてしまうので断念しましました。)

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前のものよりフィット感が抜群です。
持ち手の縫い付けてあるところの幅も広めになったのが持ち上げやすさにつながっているように思います。
旦那さんにも高評価です!

気になってたセクシー感ももちろん無くなってます(^^)

裾側も程よいピッタリ感がイイです。

実は水曜日辺りから完全にオムツ状態になって、着脱時に裾側のマジックテープ1コを外し、裾のお腹側をめくりあげています。
一手間入ってしまいますが。ホールド感を考えると全長(着丈)もこれで良かったと思っています。



2着目の着用写真を拝見して、ワタシも安心しました。


今は心配だし、不安だし、大変な時期だと思いますが、こまきさんの後ろで様子を見ている同居わんこさんが、そっとご家族を励ましてくれているように思います。



実は、飼い主さんはハーブ仲間。
以前に屋久島犬風というこまきさんの写真をチラッと拝見したこともありました。

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なかなか野生味にあふれる味わい深いワイルド系女子。



シニア犬には、これまでと違う時間が流れます。
回復に時間がかかったり、目指す場所も違ったりも、、、。

ご家族でこまきさんの時間に寄り添いつつ、ゆっくり回復に向かってくれることを願っています。



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